タクシー再び
午前4時、どこか聞き覚えのあるクラクションが遠くから聞こえ目を覚ます。「なんだ、ただの昨日の夢か…」と思いながら顔を洗っていると、部屋の電話が鳴り響く。フロントからの電話に出てみると、もうタクシーが到着したとのこと。30分前行動、おそるべし。だが遅れは許されない状況だったので、とても助かった。昨晩、デリーのタクシー関係者に対する評価が地の底に沈んでいたが、少々見直さねばならないかもしれない。
いざラダックへ
タクシーから空港に降り立つと、”PORTER”と書かれたシャツを着た3人に囲われ「何の飛行機に乗るのか?」と聞かれる。それに答えるべくIndiGOのオンラインチェックイン画面を見せてみた。すると、彼らは航空券の発券手続きをしてくれ、またその後の受託手荷物預け入れまで全てやってくれた。この対価として500ルピーを支払うこととなったが、不慣れだった我々にはとても助かった。
荷物預け入れが終わったところで、昨日先にANA直行便でインド入りを果たしていた銀次郎と合流し、今旅のメンバー全員が集結。手荷物検査で謎にガムテープを回収されてしまうトラブルはあったが、それ以外は何事もなく飛行機に搭乗・離陸。
飛行機内では無料サービスのサンドイッチとジュース、そして
南ラダックの絶景を楽しみながらフライト。束の間にレーに到着した。
ラダック着陸
飛行機から降り立ってみると、意外と暑い!標高が高いから涼しいのかと思いきや、日差しの強さ故かなり暑く感じるようだ。
ヒリヒリとした暑さを感じつつ空港建物内に入ると、パニアバッグ、そして自転車までもがレーンに載って流れてきた。急いで降ろそうとすると、周りの人も手伝ってくださったお陰でスムーズに降ろすことができた。とてもありがたい。
カートを押して建物外に出て歩くこと50mほどで、プリペイドタクシー受付にて申込み、そしてすぐドライバーが現れる。「自転車の箱が3つもあるけど積載可能か?」と聞くと「問題ないよ!」とのこと。
インド式積載方法は一見不安定そうに見えたが、荷崩れしなかったのでヨシッ!
宿泊予定だったドラゴンレーホテルがどこにあるか迷いつつも何とか到着。そして無事チェックイン。
旅の準備
チェックインできたところで、パーミッションの申請(@Ancient Tracks)→両替(@Ancient Tracksの向かい)→SIMカードの購入(@Airtel)→ガス缶の購入(@Super Market)→ライター・ガムテープの購入(@サムスン横のGeneral Store)→補給食の購入(@Dragon Supermart)の順でこなしていった。
途中どこで手に入るのか迷うことはあったが、レーの方々はとても親切で快く教えてくださった。また、これらは全て日曜日に訪れたが、問題なく全てこなすことができた。
全て終わったところで、ホテルに置いていた自転車を組み立ててみる。全員無傷で輪行できており、段ボール輪行は偉大だと痛感。
帰りも同じ段ボールを使いたいと思い、ホテルの責任者に「旅の最終日、また宿泊するから段ボールを保管して欲しい。」と依頼すると「ゴミと間違えて回収されないよう、必ず保管しておくよ!」と快諾してくださった。最終手段として、高額なチップを渡すことも考えていたが、杞憂に終わりひと安心。やはりラダックの人は優しい。
試運転
自転車の状態テストも兼ねて、レー・パレスに向かった。市街地よりも標高が高いところに位置しておりとても疲れたが、レーを上から見下ろす絶景に一同感動。またこの遺跡で、モヒットさんというインド人に出会う。彼は22歳にして会計士をしている天才で、日本に来たことが無いにも関わらず日本語がネイティブ並みだった。彼は大のアニメ好きで、アニメを通して日本語を学んでいったとか…。
そんな彼とアニメやインドのこと、写真の撮り方などを話ながら見学することができ、とても楽しかった。
出走前夜
レー・パレスが想像以上に楽しかったこともあり、いつの間にか時刻は19時半に。いそいそと宿に戻って、夕食を食べるべくバザールに向かった。
私はマトン肉の謎料理、他3人はチキンティッカを注文。チキンティッカは絶対旨いだろうと思いきや、まさかのクソマズ料理が出てきた。一口だけ貰ったが、塩分過多過ぎてヤバかった。対する私が注文した料理はとても美味しくて、少々気まずかった。
お料理を堪能したところで、明日も早いということでいそいそと就寝。
明日はいよいよ、世界で最も標高の高い道のひとつカルドゥン・ラだ。
走行ログ
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