年越し宗谷岬2024 その4 (稚内→宗谷)

長期ツアー
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稚内市街でゆったり年末気分

むくり。おもむろにスマホを見ると、時刻は朝8時30分。
昨晩は風もなく、気温も高かったので爆睡できた。


手際よく撤収作業を終えたのち、稚内駅に向かう。


稚内駅、セコマが併設されているうえに、休憩スペースも広いので助かる。
写真には写っていないが、2階もテーブルがたくさん並んでいるため、
座れなくなることはそうそうないだろう。


今日はあまり距離を踏まないが、ここでもついパスタをmgmg

結果的には、この後寄った最北のセコマでは
パスタが売り切れてしまっていたので、ここで食べておいて良かった。笑


朝食を済ませたところで、スーパー西條にて宴に向けた買い出し。

稚内で一番大きなスーパーで、かつ年末とのこともあってか、店内はかなりの大盛況。
地元で捕れた新鮮な魚介がズラリと並んでいて、見ているだけで楽しかった。

秀逸な道を堪能

宴に向けた買い出しも無事終え、時計に目を移すと時刻は11時30分。
少しのんびりし過ぎた感は否めないけれど、今日は30kmしか走らない休足日。
マイペースで、宗谷岬に向かって伸びる国道238号を進む。


先に進む前に、変わり果てた姿となった最北ドナルドに謁見。
今までは冬でも曝され続けていたけれど、今年から劣化防止で保護されたのだとか。

久々に会いたかった気持ちもあるけど、これはこれで面白いのでヨシッ!

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市街地を抜けると、ガチガチに凍りついた一面のアイスバーンが広がる。


謎の団体が北海道じゅうに設置している「秀逸な道」の看板がここにも。

一体誰が設置しているのか気になって調べてみると、どうやらシーニックバイウェイ北海道
という団体が”素敵な道をさらに魅力的に磨き上げる”ために設置しているらしい。
なお看板を設置する意義・効果については謎である。


昨日ほどではないが、そこそこの爆風向かい風のため徐々に脚が削られる。
また相方が膝を軽く痛めてしまったらしく、様子を見ながらゆっくり進む。

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2023年12月31日14:00 セイコーマートとみいそ店

吹雪初めて束の間、日本最北端のセコマに到着。
店舗脇には見覚えのある集団が。

よく見ると、なんとCUCCの一団だった。幌延ぶりの再会である。
2年前の年越し宗谷でもこのコンビニでCUCCの方々と
出会ったということもあり、やはり縁のようなものを感じざるを得ない。


軽食を食べたり談笑しながら暫しの休憩。
元旦はこのセコマも休業してしまうので、ここでは翌日の朝食もしっかり買い込んでおいた。

ここで「宗谷岬の駐車場は既に満車になっている。」との情報を教えていただき、
テント組の我々もちょっとマズいかも?!と若干の焦りが生まれる。

日本最北端、宗谷岬へ

焦っても仕方がないけれど、少しでも早く到着しなければならない
状況には変わりないので、いそいそとコンビニを出発する。


目指すはただ一点、宗谷岬のみ!!

距離で言うとセコマから宗谷岬はたったの10kmしかない。
夏だと20分もあれば走破できる距離だ。

だが今は冬。雪道で、さらに向かい風もより一層強まっていく。


「これだけ吹雪いてると逆に楽しくなってくるね。」と笑い合いながら進む。
ゴールは目の前だ。


右には白く染まった丘陵、左には漆黒の海がどこまでも広がっている。

最果ての地が近づいていることを肌で感じながら、ただペダルを回す。

そして…

遂に日本最北端、宗谷岬に到達!!


一時はどうなるかと思ったが、無事最北端まで来られてめっちゃ嬉しい。
特に相方は膝を庇いながらここまで走り切ることができていて、
心からリスペクトできた。本当にお疲れ様でした。

爆風のなかテント設営

記念撮影を終えたところで、時刻は既に15時半を回っている。
日没まで30分といったところなので、気持ち早めに良さげな場所を探し回る。

すると去年とほぼ同じ場所にいい感じのスポットがあったので、この場所に設営すること。

テントの設営は、以下のような手順で行った。

テントの設営方法

①テントを張る場所を、靴やスコップで平坦になるよう整地。
②スコップを使って雪のブロックを作り、風が吹いてくる方向に(レンガのように)壁を作る。
③グランドシートをスノーペグで固定したのち、通常通りテントを立てる。
④テントの張り縄を自転車やスコップに付けて、飛ばされないよう固定する。

設営後の姿がこちら↓

すぐ隣のテントに、偶然大物ブロガーかけるさん御一行がいらっしゃり、
しかもテントの設営まで手伝ってくださったためスグに立てることができた。
いろいろと助力いただき、本当にありがとうございました!

備忘メモ

一昨年は張り縄だけでも十分だったということもあり、
今回はスノーペグは持ってこなかったがこれはあまり良くなかった。
 
もし持ってこないならば、雪壁を3面もしくは4面しっかり作らないと
風に煽られてしまいポールが折れなどの可能性が高まるので要注意。

なお、これぐらい掘ればテントはペグなしでも安定し、
またカマクラのようにテント内がかなり暖かくなる。下準備ダイジ!!

※2022年年越し宗谷岬より

無事テントを立て終わったところで、
かけるさん御一行とともに、他の旅人のテント設営も手伝いに行くことに。


札幌テレビからの熱い取材を受けながら、京大生N島君のテントを設営する。


だが、風が強すぎて結局テントは設営できず!
ぬあ~ん、かなしいね…。

極限状態は最高のスパイス

テント設営のお手伝いもひと通り終えたところで、
この時のために持ってきた食材たちを御開帳ッ!!


タラ、タラバガニ、ホタテと北海道の海の幸をふんだんに使い、
さらに出汁は名店、茅乃舎の鶏だしを贅沢にも2パック沈めた。
(※写真は取材対応で撮りそびれたので、番組1から拝借)

ガスの火力がなかなか上がらず温かくなるまで時間が掛かったものの、
その分かなり深い味わいになったような感じがした。うまいうまい。

また、先ほどテント設営に失敗してしまっていたN島君も鍋の匂いにつられて参戦。
猿払産のお高そうなホタテを鍋に入れていただき、一同舌鼓をうつ。

でも、この場の雰囲気で何気なく受け入れていたが、よくよく冷静に考えると
今日会ったばかりの方と同じ釜の飯を食べてるなんて不思議だなぁ、と思ったり。

まぁ、楽しかったらヨシッ!

今回は持ってくるのを忘れてしまったが、気温が5度を下回る環境でガス缶を使う場合、
ネオプレン製のOD缶カバーを使った方が良い。

今回は使わなかったために火力が弱くなったり、ガスの消耗が早くなったりしてしまったが、
これがあればパワーガスクラスの缶でも、ある程度は実用に堪えるレベルになる。

NUCCみたいに、そもそもガソリン缶を使うべきなのかもしれないが

  1. どさんこワイド179「どさんこレコーダー〜最北端の初日の出【どさんこワイド179】2024.01.05放送↩︎

炊き出しスープでホクホク

お鍋もひと通り終えたところで、
「あっちでスープを振る舞ってるらしいよ!」
とCUCC御一行から声を掛けていただき、思わず飛びつく。


炊き出しをしてくださっているYSP横浜の皆さま。
寒いなかありがとうございます!!


熱々のスープで乾杯ッ


中身は具だくさんのスープでめちゃくちゃ美味しかった。

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その後は、NUCC御一行がされていた年越し蕎麦を食べに行ったり、
陽キャサークルHUCC御一行がワイワイしている姿を見ているうちに
気がついたら時刻は23時40分を回っていた。

そして…

HAPPY NEW YEAR!!


近くにいたサイクリストで集まってパシャリ。
皆無事に年越しできて良かった!

カウントダウンと記念撮影を終えたところで、そそくさとテントに戻って寝袋にくるまる。

明日、果たして初日の出はみられるのだろうか。
そんな淡い期待を抱きながら床に就いた。

その5に続く

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