飛行機で自転車を運びたいけど、なんか破壊されそうで不安だわ。
どうやって梱包したら良いのかしら…。
はい、自転車を飛行機で運ぶってたしかに不安ですよね。
当記事では、JAL・ANA・スカイマーク・AIR DOで輪行経験のある私が、
どのようにして梱包するかご紹介します!
使用する輪行袋
現在手に入る輪行袋は、以下のとおり様々なタイプのものがある。
これらの中でも、赤字にしている輪行袋はあまりオススメしない。
横型輪行袋の場合、ディレーラーハンガー曲がりのリスクが他の輪行袋よりも高くなる。
ホイールをクランク横に括り付ける構造になっているため、
どうしてもディレーラーハンガーが無防備な状態になってしまうからだ。
もちろんディレーラーを外したり、ガードを着ける前提であれば問題ないが、
いずれにせよひと手間必要になってくるので注意が必要だ。
前輪のみ外す輪行袋の場合、規定サイズを大幅に超過するため
最悪預かってもらえない可能性があることに留意が必要だ。
たしかに縦型輪行袋を使ったとしても少々規定サイズは超えてしまうが、
極力収めようとする努力はすべきであり、また空港職員に丁寧に扱ってもらうためにも
なるべくコンパクトにすることをオススメする。
なお、今までにJAL・スカイマークで前輪のみ外す輪行袋で友人が輪行していたが、
いずれも特にお咎めなく通過することはできていた。
オススメの輪行袋
私はこれらの輪行袋の中でも、縦型輪行袋をよく使って輪行している。
当記事でも、縦型輪行袋を使ってどのように収納するかご紹介する。
今回使用した輪行袋は、OSTRICHが発売している超軽量型L-100だ。
購入してから6年間、飛行機輪行は20回以上この輪行袋を使用してきたが、
特に破れたりなどのトラブルも無かったのでとてもコスパの良い逸品だと思う。
ちなみに他の選択肢として、ハードケース・段ボール箱という選択肢もあるが、
国内便かつ非カーボンフレームの場合は不要というのが個人的な見解だ。
特に壊れやすいフレーム・ホイール・ステム等がカーボン製の場合、
ハードケースはあっても良いとは思うけれど、使わない時の置き場所のことを考えると
食指が動かないというのが正直なところだ。
自転車保護グッズ
今回使用した保護具は以下画像のものですべて。
おそらくこれを見た人は「えっ、少なくない?!」と思うかもしれないが、
私自身かなり考えて削った結果であることをご留意いただきたい。
国内便で輪行する場合、一番はプチプチでくるんで保護するのが望ましい。
けれども都合よく手に入らないことや、使用後の緩衝材の処分が難しかったりするだろう。
そんなとき、こういう手段もあるのだという「選択肢の一つ」として参考してもらえればと思う。
輪行の手順
①
まず両輪を外す。この時、外したアクスルはまた必ず挿した方が良い。
理由は、強い衝撃により幅が変わってしまうことがあるからだ。
②
後輪を外して金具を取り付ける。金具の角度は、チェーンステーと並行させると自立しやすい。
また、ハンガー曲がり防止のためディレーラーを一番軽くしておくと良い。
③
ホイールとフレームが接する箇所にひたすらサランラップを巻く。
何周も根気強く巻いて厚みを出すことが重要で、
この厚みによりクッション性を生み出し、フレームを保護する狙いがある。
またホイールと接する箇所以外では、リアディレーラー・サドルにもラップを巻いている。
ディレーラーは(申し訳程度の)曲がり防止のため、サドルは擦れを防止することが目的だ。
④
フレームにホイールを括り付ける。
紐を付ける際は、それぞれの紐の強さを徐々に均等に締めていくと動きにくくなる。
※ディスクローターは意外と曲がらないので保護ナシで輪行している。
⑤
ラップが余った場合は、ハンドルが動かないようフレームと括る。
正直これはラップでなく紐とかの方が良いかも(SDGs的に)
⑥
袋に収納する。これで無事完成だ。
自転車の預け入れ
最近の空港だと自動チェックインの空港もあるが、自転車はカウンターでしか預け入れができない。
今回は伊丹空港にて預け入れすべくカウンターに向かったが、
窓口が一つしかなく15分ぐらい待つ羽目になったので、早め早めに行動したほうが良い。
手続き自体は普通の受託荷物とほぼ同じで、
唯一異なるのは破損した時に文句言わないとのサインを書くことぐらいだろうか。
2024年2月時点では、JAL・ANA・スカイマーク・AIR DOの場合は、
特に自転車があるからと言って別途料金が発生することもないのでとても良心的だ。
ただし、他の荷物(パニアバックなど)があって全体重量がオーバーしていた場合は、
ここで追加料金を支払う必要はある。
今回は特にオーバーしなかったが、JALの場合は440円/kg、
スカイマーク・AIR DOの場合は1,000円/10kgとかだったと記憶している。
だがPeach以外の航空会社は、基本持ち込み手荷物の重量には厳しくないので、
分散させればそこまでお金を支払うことにならないかと思われる。
最後に
今回はこの輪行方法で大阪~宮崎を輪行して、なにごともなく現地で走ることができた。
手軽さとリスク、どの程度の割合で納得するかは難しい問題だとは思うが、
もし現地で緩衝材の確保に困った場合、是非とも実践していただけると幸いだ。
それではッ!
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