【インド】ヒマラヤ自転車旅 DAY0(飛行機耐久)

長期ツアー
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はじめに

私は大学入学時、一つの計画を立てていた。それは大学生活の前半で国内を旅し、後半で海外を旅しようというものだった。しかし大学2回生が終わろうとした時、前代未聞の疫病が蔓延。この計画は敢え無く破綻した。そのため私は以降、国内を中心に旅し続けた。それから月日は流れて2024年、ようやく疫病による自粛ムードは完全に収束。海外旅の機運が再び高まりだした。
そんな時、X(旧Twitter)でふとバイクで海外を旅している方の動画が目に入る。現実離れした風景、異国情緒溢れる建築や旗、圧倒的な高度感のある道、そして日本よりも遥かに青い空。この動画を見て「ここを走ってみたい!」と思い、私はラダックに行くことを心に決めた。
このことを周囲に話すと「初めての海外旅であれば、もっと行きやすい国から行った方が良いのではないか?」との意見を多く受けた。至極真っ当な意見だと思うが、私には「最終目標と思えた課題をクリアーしたとしても、それを達成した後はまた新たな目標が出現する。」というひとつの確信があった。ラダックを自転車で走破したからこそ見えてくる景色が必ずあり、人生は想像しているよりも短いのである。このような想いがあり、敢えて難易度の高いラダックを初海外旅の舞台として選択した。

日本出国

日本からレーまでは、日本⇔デリー・デリー⇔レーの航空券をそれぞれ往復分購入するのが一般的となっている。私たちもこの例に倣って、日本⇔デリーはマレーシア航空、デリー⇔レーはインディゴ航空で行くことに。
ということでOB3人は久々に成田で合流し、マレーシア航空にてデリーを目指す。人生初の海外旅ということで、空港のチェックインで何かしら引っ掛からないか不安があったが、特に問題なくクリアーできて拍子抜け。また、自転車が入った箱を開けられることもなくセキュリティエリア内へ。

飛行機に乗り込むと、先程までと周囲の様子は一変。外資系の航空会社ということもあり、一気に海外感が漂い始める。スクリーンには、陽気なマレーシア人が躍りながら機内の注意事項を説明する動画が流れはじめて、とても見ごたえがあった。
飛び立って間もなく、機内食とドリンクサービスが開始。機内食はおそらく日本で作られたものであろう味わいで、とても美味しい。また飲み物についてはビール・ワインが飲み放題と、酒好きには堪らないサービスだ。


ビールは、サッポロビールとCarlsbergから選ぶことができる。Carlsbergは初めて飲んだが、フルーティーな味わいでとても美味しかった。また、自信と若干の謙虚さが感じられるこの一文も好きだったりする。

トランジット in クアラルンプール

7時間半のフライトの末、マレーシア航空のハブ空港であるクアラルンプール空港に到着。次の飛行機まで3時間ほどあるので、のんびり散策することに。空港は網走監獄のような形状でレストラン・土産店は主に中心部に固まっており、とても散策しやすい空港だと感じた。
数あるお店の中から適当なお店に入り注文。これからインドに行くということで、カレーっぽいものを食べようと思い注文したものがこちら。

んで、実際に食べてみるとビックリ。なんとピリ辛い信玄餅のような味がしたのだ。このビジュアルでまさかのスイーツだったとは…。

暫くすると乗り込みの時間になったので、手荷物検査場へ。ここで事件は起きた。なんと私が持ってきたモバイルバッテリー3個のうち、容量が小さいもの✕2か大きいもの✕1を選べと言われたのだ。日本からの便では言及されなかったのでいまいち納得がいかなかったが、込み入った交渉を英語でする能力も無かったため泣く泣く容量が大きいバッテリー1つを手放した。

そしてデリーへ

まる1日に及ぶフライトの末、ようやくデリーに到着。空港内を進むと、ネット画像でよく見る掌印ゾーンが直ぐ現れて一同興奮。
この場所は入国審査を受けるゾーンとなっており、画像右上辺りの場所で入国カードを記入、その後画像左上辺りの受付でパスポート・eビザのコピー・入国カードを提出する。
私自身、自力で海外に行くのは初だったためとても緊張したが、入国審査の質問は簡単なこと(滞在日数、入国目的、宿泊先)しか聞かれず、心配は杞憂に終わった。


気になる受託手荷物についても問題なく流れてきて一同ひと安心。(自転車はカートに載せて運んできてくださった。)

デリーの夜は刺激的

到着した時刻は日本時間で午前2時ということもあり、眠気は頂点に達していた。両替コーナーで4万円分ルピーに換金した後、いそいそと空港を出る。すると、大量のタクシーの呼び子に囲まれた。
ものは試しにと思い「8km先のホテルまでの場合何ルピーで行けるか?」と聞くと全く答えず。そのためスルーしようとすると、呼び子から「片道7,500ルピー」との金額提示。これはあまりにも高過ぎると「翌朝の迎車+往復運賃トータルで5,500ルピー」を提示して妥結。(この後レーで乗車したタクシーは、同等の距離で片道560ルピーだったので、相場よりだいぶぼったくられていた。)


乗車したら安心かと思いきや、その後の運転はとても荒くて普通に死ぬかと思った。車の窓ガラスはよく見ると割れており、不安をより一層掻き立てる。早くホテルに着いてくれ(懇願)


スリルドライブを味わうこと幾分間、ようやくホテルに到着。ホテルは全体的にカビ臭い感じがしたが、3,000円という値段を考えたら妥当な感じ。エクストラベッドは、快活のフルフラットシートさながらのクオリティでとても味わい深い。


長時間のフライトの疲れが溜まっていたこともあり、深い眠りについた。

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