【インド】ヒマラヤ自転車旅 DAY3(ヌブラ渓谷①)

長期ツアー
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さよならカルドゥン村

むくり。泥のような眠りから覚めて時刻を確認すると、午前8時。今旅はじまってからあまりよく眠れていなかったことも相まってか、久々に寝覚めの良い朝を迎えられたように思えた。
トイレに行こうと宿の外に出ると、目の前に雄大なヒマラヤ山脈がババンッと広がっており、思わず声が出た。昨日は真っ暗闇で周囲の景色が全く分からなかったが、こんなにも凄い場所にホテルがあったとは。実に清々しい朝だ。


朝食は、具材たっぷりのオムレツ・カレーが挟まっているバージョンのチャパティ・コーヒーを注文。これだけ頼んで400円はコスパ良すぎでは?


身支度を終えたところで午前10時。宿の前にあったフォトスポットで写真をパシャリ。


当初の予定では本日アグアム方面に抜けていく予定だったが、メンバーの体調を鑑みて
明日までの2日間ヌブラ渓谷でのんびりすることに。距離もかなり短いということで、ゆるゆると出発。

爽快ロングダウンヒル

カルドゥン村から暫くの間は、2車線の高規格道路を進む。6,000mは優に超えているであろうヒマラヤの山々を縫うように道は引かれており、現実離れした風景が広がり続ける。


気持ちよく走っていると突然舗装路が終わり、クソガレダートに豹変。昨日の夜ここ走ってたら厳しかったかもねと笑いながら進む。


未舗装路区間では現在進行形で工事をしてくださっており、敬意を込めて挨拶しながら走る。
グラベルが多く残るここラダックも、全舗装化されてしまう未来は案外近いのかもしれない。


そんなことを考えながら走っていると、後輪の接地感が徐々に強まっていく。パンクである。
新品のチューブレスタイヤ履かせてきて、シーラントはマックオフ。完璧な布陣かと思っていたが、インドでは通用しなかったようだ…。


いま地球上でパンク修理している人の中で、自分は間違いなく一番ロケーションがいい場所でやっていることを誇りに感じながら修理すること小一時間。チューブドにして再出発を果たした。

“アグアム方面との分岐”

カルザーでランチ

パンクした場所からしばらく走ると、テラス席がたくさんあるタイプの雰囲気の良いレストランが見えてきた。そして席に座っている人が、コーラを手に持っているのが目に映る。「昨日から冷たい飲み物を一切飲んでいなかった今、飲んだら絶対に美味しいに決まってる…!!」ということで迷わずその店に入店。そしてマウンテンデューとチキントゥクパをかきこむ。美味い美味い。


トゥクパを味わっていると、足元に何やら生き物の気配が…。


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レストランを退店したが、もう少しなにか飲みたい感じ。
隣にあったGeneral Storeへ行き、インド産のエナジードリンクでカフェイン摂取。


明らかに体に悪そうな色で、味はめっちゃ甘め。だけどめっちゃ元気は出た。笑


“マニ車とロバ”

ヌブラ渓谷

カルザーを後にして束の間、シュヨク川が間近に見えてくる。

川底が見えないほどに水は白濁としており、少々不気味な感じ。さすがは“死の川”の異名を持っているだけある。左側の崖も中々に見事なもので、北海道の層雲峡を彷彿させる。(雨の日は絶対走りたくないな。)

インド版層雲峡を抜けると、今度は一直線に延びる道が現れる。インド版エサヌカ線?!


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ここまでは道がかなり綺麗だったが、またもや路面が悪くなる。日本と同じ、地球上にあるとは思えない壮大な景色の中進む。


普段はあえて未舗装路を探して走る程度にはグラベル好きだが、ここインドはあまりにも距離が長過ぎる。


早く終わってくれーと思いながらペダルを回し続けたが、結局ディスキットまで舗装路が現れることはなかった。悲しいね。

ラッパーの街、ディスキット

長いグラベルを抜けると、ようやく本日の宿であるHimalayan Regal Houseに到着。ヌブラ渓谷の中心都市とは言え、ここはかなりの田舎。そこそこボロいことは覚悟していたが、とても綺麗なお宿が待っていて一同感動。


温水シャワー・洋式トイレ・Wi-Fi・ランドリーサービスありの人権宿で、価格も1,200円/1泊とお手頃。

シャワーを浴びた後、部屋でダラダラしていると何やら外が騒がしい。銀次郎と共に様子を見に行くと、陽気な2人組がカラオケ大会を催していた。隅っこで様子を見ていると、「お前らもゆっくりしてけよ。」とドリンクを差し出される。


2人組のひとりがナルトのTシャツを着ており、“もしかしたら日本のアニソンが分かるのでは?”と思い、残酷な天使のテーゼを披露。

その後は、銀次郎と地元の陽キャ2人でホテル・カリフォルニアを歌ったところで〆た。


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そろそろお腹も空いてきたということで、ディスキットの町を散策しながら良さげなレストランを探す。ここディスキットはそこそこの規模の町のようで、道中ジェネラルストア・パン屋・自転車屋・薬局・携帯屋など、旅で必要そうなお店は一通り揃っていた。

牛から妨害を受けながらも、雰囲気の良いレストランを見つけることができ入店。


パパイヤシェイク、焼きそば、タンドリーチキンを注文。
量が総じて大盛りだったため皆死にそうになりながら、なんとか完食した。


レストランを後にしようとすると、銀次郎の自転車がロバにペロペロされていて笑ってしまった。


宿に戻ったところで、ささっと眠りにつく。
今日は休足日と言いながらも、圧倒的未舗装路率だったためなかなかに疲れた。

明日は、砂漠の中のオアシス・フンダル観光だ。


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